【時事ネタ】カンブリア宮殿 オーダーメイドスーツSADA(迷ったらいばらの道を行く)
オーダースーツSADA 「迷ったら茨の道をいけ」
稼業を継いだ佐田社長の半生がこの会社に詰まっていた。
1万9800円でオーダースーツが出来る
「格安オーダースーツの戦略」は
ユニクロと同じポストコストポジショニング戦略の走りだと思った。
途中バブルで景気が良くなり、外資ベンチャーキャピタルに
経営を任すも3年で破綻。再度経営を任され会社再建。
店舗立地に関してもコストカットを実施。
スポーツリーグのスーツ提供を元に、ロイヤリティの高い顧客を集め、
継続的なビジネスモデルを構築。彼の経営手腕は素晴らしいと思った。
どんな状況でも稼業の原点に立ち返り。
本来のビジョンと事業価値を徹底的に追及し会社を継続させ、さらに飛躍させている。
本来の事業の強みとは?
2社のノンフィクションドキュメンタルを見て共通していることは、
自社の本来の基礎や事業モデルを再度見直し。かつそれを昇華していることだと思う。
マーケティングの基礎的要素は派手なコトやるのではなく、地道に自社の価値を追求したことである。と思う。
時代の流れとともに生活者のトレンドや環境変化は当たり前のように起こる。
だが、本質的に生活者が求めていることに対応し、顧客満足を追求することこそが、
事業としての継続性を生むのだと思う。
まだできることがあるということを改めて問い返す。
企業は事業が行きずまった際に、まったく別の事業を展開しようとする。
新しい柱を立てるために新しいことにチャレンジする。
それはそれでチャレンジとしては良いのかもしれない。
ただ、競合プレイヤーは既存市場にはすでに多く存在しナレッジや知見をためている。
その市場において、すでに出遅れている状況が生まれている。
この場合、ランチェスターの法則同様に、会社としての資産的体力や組織の人的アセットがない限り、その市場を大きくひっくり返すことはなかなか難しい。
改めて自分たちの事業の根本に立ち返ること。
自分たちはなにを顧客や世の中に提供すべきなのか。
それに目を向けることが必要なのだと思う。
おのずと本質を捉えるということはそういうことなのかもしれない。